「いちごの旬っていつなの?」
「どの時期のいちごが一番おいしいの?」
こんな疑問を抱く人は多いのではないでしょうか。
実はいちごって2種類に分けられ、それぞれに旬があることはご存じでしょうか?
何気なく食べているいちごですが、意外といちごの本当の旬についてあまり知られていません。
おいしくて栄養満点のいちごを食べるには「旬」の時期を狙うのがベスト!
今回はいちごの旬と、「一季性いちご」「四季性いちご」について解説します。
いちごの旬を知って、おいしさを楽しむのはもちろん、移ろいゆく季節も感じてみてくださいね。
目次
いちごについて
真っ赤でかわいらしい見た目で、ビタミンCや葉酸が豊富ないちご。
風邪予防や、美肌効果、貧血予防、抗酸化作用、腸内環境を整える効果が期待できるとされています。子どもから大人までいちごが大好きな方も多いですよね。
そのままパクッと食べるのもおいしいですが、ジャムに加工したり、ゼリーにしたり、お酒やビールなどなど…さまざまなものに使われ、おいしく食べることができます。
スーパーの果物売り場では主に冬〜春にかけてみかけることが多く、季節が夏に近づくに連れてどんどん店頭からは消えてゆき、また寒くなる時期からいちごを見かけるようになります。
とはいえ、デコレーションケーキの飾りでは一年中真っ赤ないちごが飾られているのを見かけることができます。いちごの旬って一体いつなのでしょうか?次の項目で詳しく解説します。
いちごの旬
いちごというとクリスマス前の時期にケーキのデコレーション用にいちごの需要が高まるなどして、冬頃がいちごの旬だと思われる方が多いのではないでしょうか。
実は、いちごの旬は本来は4月〜6月頃。
屋外の畑で栽培されるいちごは、もともと春頃が収穫時期だったのです。
しかし、現在ではビニールハウスでいちごの収穫に適した温かい環境を人工的に作れるようになり、自然に育てていたら収穫できないであろう秋〜冬の時期にもいちごが収穫できるようになりました。
このことから、本来であれば春頃にしか収穫できないいちごが、現在は秋〜冬にかけて収穫できるようになったため、10月頃の気温がどんどん落ちて寒い時期になる頃から、いちごが販売されるようになったのです。
本来のいちごの旬は4月〜6月でしたが、栽培環境が多様になったことでいちごの旬は品種によっては冬〜初夏頃まで楽しめるようになったりと、幅広くなったのですね。
収穫時期が大幅に拡大したことによって、いちごをざっくりと2種類に分けることができます。
元々いちごが収穫されていた4月〜5月頃のいちごを「一季性いちご」、
ビニールハウスで人工的に環境を作り出して秋〜冬頃に収穫されるいちごを「四季性いちご」と分けています。
次に項目でそれぞれのいちごの特徴や代表的な品種について見てみましょう。
冬いちごとは
現在日本で栽培されているいちごの多くは「冬(一季性)いちご」です。
特徴と、代表的な品種を見てみましょう。
特徴
冬(一季性)いちごは年に1回、実がなるいちごのことを言います。冬〜春頃に収穫でき、この時期が冬(一季性)いちごの旬となります。
冬(一季性)いちごは自然環境下での収穫ですので、実がなっている時期は短めです。
代表的な品種
冬(一季性)いちごは、スーパーでもよく見かける品種が代表的です。
果実が大きく、丸みがあり、明度の高い赤い色、そしてなによりも糖度が高く、甘みがあります。
- 静岡県原産の章姫(あきひめ)、紅ほっぺ
- 栃木県原産のとちおとめ、女峰
- 福岡県原産のとよのか、あまおう
- 兵庫県原産の宝交早生(ほうこうわせ)
夏(四季性)いちごとは
夏(四季性)いちごは「四季なりいちご」ともいい、春夏秋冬いつでも収穫ができます。
冬(一季性)いちごと比べると長い期間収穫が楽しめます。
特徴
夏(四季性)いちごは秋〜冬にかけて収穫ができます。冬(一季性)いちごは1回しか収穫できませんが、夏(四季性)いちごはその後にも実をつけるため、2回収穫が可能です。
収穫できる時期は品種によって違い、収穫できる時期によって「夏いちご」「夏秋いちご」と呼ばれています。それぞれの品種によって夏(四季性)いちごの旬は異なります。いずれの場合でも、実がなりたての頃がそのいちごの旬です。
夏(四季性)いちごはもともと実が小ぶりなのが特徴ですが、近年では改良され、大粒だったり、甘みがあったりと、一季性いちごに負けず劣らずな品種も増えてきました。
代表的な品種
- とちひとみ
- 森の苺
- あまごこち
- すずあかね
- ほほえみ家族
- サマープリンセス
- 夏実
- ペチカ
地域によってもいちごの旬が違う?!
自然に育てられたいちごの本来の旬は4月〜6月頃、ビニールハウスなど人工的に育てられてたいちごの旬は秋〜冬と分けますが、さらに地域によっていちごの旬は微妙にズレてきます。
その中でも一番大きく違いが出るのが北海道。
北海道は本州に比べて気温が低いため、旬の4月〜6月頃から少し遅れて、6月〜7月頃にいちごの旬を迎えます。
いちご狩りはその特徴が大きくでます。
本州、九州では12月〜5月頃がいちご狩りのシーズンですが、北海道では6月〜7月頃です。
いちご狩りのオープン時期が一番甘くておいしいため、新鮮ないちごを楽しみたい方はぜひ各地の旬の時期を狙ってみてくださいね。
海外のいちご事情
四季性いちごの改良が進み、現在は日本でもショートケーキやいちごタルトなど、何かしらの形で一年中いちごを見かけるようになりました。
しかし、一季性いちごが流通していない夏あたりの時期では、国産のものではなく輸入もののいちごが流通していることがあります。夏頃にケーキに飾ってあるいちごは、こうした輸入いちごであることが多いです。
ちなみにですが、日本のいちごの生産量は世界10位。意外と少ないんですね。
上位には中国、アメリカ、メキシコといった国が並びます。
おいしさを長く!旬のいちごの保存方法
旬のいちごを手に入れたら、なるべく長く自宅でおいしさを楽しみたいですよね。
しかし、いちごは傷みやすいためたくさん入手してもすぐダメにしてしまってガッカリした経験がある方も多いのではないでしょうか。
いちごの鮮度を保ちながら長く保存するコツは、傷と水分に気をつけること。
傷がつかないように丁寧に取り扱って、水分がついている場合はキッチンペーパーなどで優しく拭き取りましょう。
いちご狩りなどで収穫した場合は、常温でヘタを下にして保存しておくのがベスト。この時、いちごが重ならないように気をつけましょう。
スーパーなどで購入したものは収穫から数日経過していることが多いため、冷蔵庫で保管します。野菜室はいちごにベストな温度なので保存におすすめです。もう少し手をかけられるのであれば、一粒ずつキッチンペーパーに包んでおくとさらに良いでしょう。
もっと長く保存したい場合は、冷凍室で保存します。
冷凍保存の際はヘタをとってざっと水洗いします。そのあと水気をしっかり拭き取って、保存容器や冷凍用のジップロックに入れてから保存しましょう。
ただし、冷凍保存すると、解凍の際にいちごの水分が抜けてしまいます。
そのまま食べるよりも、ジャムにしたり、凍ったままスムージーにしたり、何かしらの加工で使うのがおすすめです。
まとめ
いちごの旬、一季性いちごと四季性いちごのそれぞれの特徴、鮮度を保ついちごの保存方法について解説しました。
一季性いちごでも四季性いちごでも、実がなりたての頃がそのいちごの旬です。旬の時期を狙って、ぜひ甘くておいしいいちごを楽しんでくださいね。
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